大手3社に土地探しを頼んだ|51歳、それでも。第21話

第3章 約11坪との出会い

第21話 大手3社に土地探しを頼んだ

家賃収入を前提に資金計画を立てたことで、購入できる物件のおおよその予算が見えてきた。

次に考えたのは、土地をどう探すかだった。

私は、自分1人で探すだけでは限界があると思っていた。

毎日インターネットで物件情報を確認することは続けるつもりだったが、それだけでは十分ではないとも感じていた。

不動産会社にも探してもらおう。

そう考え、私は大手不動産会社3社に電話を掛けた。

3社にした理由があった。

不動産業界は非常に大きく、同じ大手不動産会社でも、それぞれ得意とする分野や地域が違うように感じていた。

1社だけでは、紹介される情報に偏りが出るかもしれない。

2社でも、まだ情報量としては少ないように思えた。

だからといって、多くの会社へ依頼すれば、自分自身の対応も大変になる。

その結果、自分なりに考えた答えが3社だった。

それぞれに同じ条件を伝えた。

希望するのは、大阪市中心部の大阪メトロ2路線にまたがる、およそ4駅ほどの沿線エリア。

総予算は5,000万円以内。

新築か中古かにはこだわらず、土地だけでも建売住宅でも構わない。

前面道路についても、4メートル以上あれば理想だとは思っていたが、この時点では条件を固定しなかった。

まず知りたかったのは、本当に購入できる可能性があるのかどうかだった。

予算が少しオーバーしていてもいい。

建物が古くてもいい。

前面道路が狭くてもいい。

条件を少し緩めれば、5,000万円以内で購入できる可能性があるのか。

それを知りたかった。

大阪市中心部では、坪単価が400万円から500万円を超える土地も珍しくない。

希望しているエリアを考えれば、決して余裕のある予算ではないことは自分でも分かっていた。

それでも、1度専門家の意見を聞いてみたかった。

電話口で各社の担当者は、私の希望条件を確認しながら話を聞いてくれた。

返ってきた答えは、どの会社もほぼ同じ趣旨だった。

「厳しいご予算ではあるが、可能性がないわけではない」という内容だった。

その言葉を聞き、少しだけ安心した。

そしてもう1つ期待していたことがあった。

インターネットへ掲載される前に、直接売却の相談が入る土地もある。

もし条件に合う情報があれば、一般公開より先に声を掛けてもらえるかもしれない。

そんな期待も込めて、私は3社へ依頼した。

この日から、私の本格的な土地探しが始まった。

次回予告

第22話 理想と現実のあいだ

土地探しは始まった。

しかし、最初に紹介された物件は、私が思い描いていた街とは少し違っていた。

この物語には、始まりがあります。

51歳から、もう一度人生を動かそうとした理由。

よろしければ、第1話からお読みください。

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