さつまいもはメキシコを中心とする熱帯アメリカで生まれました。紀元前800~1000年ごろには、中央アンデス地方でサツマイモがつくられていたのです。紀元前200~600年に作られたとみられるサツマイモをかたどった土器も見つかっています。ペルー北海岸のあたりで栄えたモチーカ文化のものです。その後、ヨーロッパ・東南アジア・インド・中国へと世界各国に広まり、日本でも江戸幕府の第8代征夷大将軍 徳川吉宗が飢饉対策として全国に普及させたことからも分かるとおり、高温や乾燥に強く、栄養分の少ないやせた土地でも元気に育ちます。つまり手間がかからず育てやすい農作物の代表格と言えます。その上、さつまいもは品種にもよりますが、1株でだいたい3個から5個ほど採ることができ収穫量が多いことも特徴です。
またさつまいもの主要品種は約60品種あると言われ、べにはるか・安納芋・シルクスイート・鳴門金時など味や大きさなどに特徴のある品種も増えてきていて品種を選ぶ楽しみもあります。さつまいもを使ったお菓子といえば、焼き芋、スイートポテト、芋ようかんなど。ここ数年、美味しさをうまく引き出したさつまいもスイーツが増えています。
さつまいもに含まれる栄養素は、食物繊維・ビタミンE・ビタミンC・カリウムなどが主要成分です。
栽培スケジュールは、3月上旬に苗作り、5月~6月に苗植え、7月~8月につる返し、植え付け後120~140日程度、平均気温の積算温度2200~2500℃を経て収穫します。収穫直後よりも2~3週間貯蔵した方が甘みが増しておいしくなります。
◎さつまいも栽培の特徴
高温や乾燥に強く、栄養分の少ないやせた土地でも元気に育つ
1株でだいたい3個から5個ほど採ることができ収穫量が多い
品種も増えてきていて品種を選ぶ楽しみがある
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