第3話 24歳で結婚し、家族ができた
大学を卒業し、社会人になった。
学生時代とは違い、毎日は仕事を中心に回るようになった。
覚えることも多く、失敗することもあった。
1日があっという間に過ぎていく。
そんな日々の中で、24歳のとき、私は結婚した。
1人で過ごしていた時間が、2人の時間へと変わった。
自分のことだけを考えればよかった毎日が、「2人の暮らし」を考える毎日になった。
夕食を一緒に食べる。
休日の予定を話し合う。
何気ない毎日だったが、その1つひとつが新鮮だったことを覚えている。
結婚したからといって、何かが急に大きく変わったわけではない。
翌日も仕事へ行き、いつものように1日が終わる。
それでも、「帰る場所」があるという安心感は、それまでとは少し違っていた。
「おかえり。」
その1言があるだけで、1日の終わりが穏やかなものになる。
家庭とは、こういうものなのかもしれない。
当時の私は、そんなことを感じていた。
もちろん、結婚生活は楽しいことばかりではなかった。
育ってきた環境が違えば、考え方も違う。
生活のリズムも違う。
小さな意見の違いに戸惑うこともあった。
それでも、一緒に暮らすということは、お互いを少しずつ知り、歩み寄りながら毎日を積み重ねていくことなのだと思った。
今振り返ると、結婚は人生の大きな節目だった。
それまでの人生は、自分1人のために時間を使い、お金を使い、将来を考えていた。
しかし結婚してからは、「私」ではなく「私たち」という考え方が少しずつ増えていった。
その翌年には長女が、その2年後には長男が生まれた。

家族が1人、また1人と増え、守るべき存在ができたことで、未来の考え方も少しずつ変わっていった。
18歳の頃に見たドラマでは、「家族」がいつも物語の中心にあった。
当時は、その意味を深く理解していたわけではない。
けれど、自分にも家族ができたことで、あの頃には見えなかった景色が少しだけ見え始めたような気がする。
まだ、その先の人生で何が待っているのかは分からない。
それでも、24歳で始まった結婚生活と、新しい家族との暮らしは、私の人生にとってかけがえのない第1歩だった。
次回予告
第4話 最初の家を建てる
結婚し、家族が増えたことで、暮らしにも少しずつ変化が生まれていきました。
そんな中、私たちは人生で初めて「家を建てる」という大きな決断をします。
期待と不安が入り混じる中で始まった、最初の家づくり。
その経験は、今でも私の人生の原点となっています。

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